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経費の教科書

雑費と消耗品費の違いは?経費仕分けの勘定科目ガイド

2025年12月20日6分で読める

雑費と消耗品費の違い、正しく説明できますか? 「このボールペン、消耗品費?事務用品費?」 「駐車場代を払ったんだけど、これって旅費交通費?それとも雑費?」 確定申告の時期になると、こういう「どっちに入れればいいんだ問題」が大量発生します。 結論から言うと、「迷ったら消耗品費」「雑費は最終手段」です。 なぜそうなるのか、勘定科目の具体例を交えて説明します。

勘定科目とは?経費分類の基本

勘定科目とは、経費をジャンル分けするためのラベルです。 「この出費は何のために使ったお金か」を分類するためのもの。 確定申告では、このラベルごとに金額を集計して申告します。

よく使う経費の勘定科目

  • 旅費交通費:電車代、タクシー代、出張費
  • 通信費:携帯電話代、インターネット代
  • 消耗品費:文房具、10万円未満の備品
  • 接待交際費:取引先との飲食代
  • 雑費:上記に当てはまらない少額の経費

消耗品費とは?対象と具体例

消耗品費は、事業で使う「モノ」を買ったときに使う勘定科目。 「消耗品」というのは、使えば減る・なくなるもののことです。 ボールペンのインクがなくなる、コピー用紙がなくなる、そういう類のもの。

消耗品費の具体例

事務用品

ボールペン、ノート、コピー用紙、封筒、切手

PC周辺機器

マウス、キーボード、USBメモリ(10万円未満)

清掃用品

洗剤、ゴミ袋、掃除用具

その他

電池、電球、梱包材、インクカートリッジ

10万円の壁

10万円以上の物品は「消耗品費」ではなく「工具器具備品」として資産計上し、減価償却します。 9万9千円のPCは消耗品費、10万円のPCは資産。この1,000円の差が処理を変える、厄介なルール。

雑費とは?使い方と注意点

雑費は、「どの勘定科目にも当てはまらない、少額で臨時的な経費」に使うもの。 言い換えると「その他」枠。分類できないものを突っ込む場所です。 ...が、ここが落とし穴

雑費の具体例

  • ごみ処理代(臨時のもの)
  • クリーニング代(少額・臨時の場合)
  • 町内会費、自治会費
  • 引っ越し時の不用品処分費
  • どう考えても分類できない、少額のもの

雑費を使いすぎてはいけない理由

「分類が面倒だから全部雑費にしよう」という誘惑は分かります。 でも、これはやめたほうがいい。理由は2つ。

理由1: 税務調査で突っ込まれる

雑費が多いと「この人、ちゃんと経費の中身を把握してるの?」と思われます。 「雑費の内訳を全部説明してください」と言われたら、めちゃくちゃ面倒。経費全体の5〜10%以下に抑えるのが目安です。

理由2: 自分で経費の傾向が分からなくなる

「今年は消耗品費が増えたな」「通信費を見直そう」という分析ができなくなります。 全部「雑費」だと、何にお金を使ったか自分でも分からなくなる。

雑費あるある(やりがちな間違い)

  • ・文房具 → ❌雑費 → ⭕消耗品費
  • ・宅配便代 → ❌雑費 → ⭕荷造運賃
  • ・書籍代 → ❌雑費 → ⭕新聞図書費
  • ・カフェでの打ち合わせ代 → ❌雑費 → ⭕会議費

「雑費にしたほうがラク」は短期的には正解。でも後で困る。

消耗品費と雑費の違い|早見表

項目消耗品費雑費
対象消耗する「モノ」分類できない経費
金額10万円未満少額が望ましい
頻度定期的に発生OK臨時的が望ましい
税務上問題なし多すぎると危険

勘定科目に迷ったときの判断フロー

「どっちにすればいいか分からない」ときは、この順番で考えてください。

  1. 1「モノ」を買った? → Yes なら消耗品費の可能性大
  2. 210万円以上? → Yes なら資産計上(工具器具備品)
  3. 3他の勘定科目に該当する?(通信費、旅費交通費、新聞図書費など)
  4. 4どれにも当てはまらない + 少額 + 臨時的 → 雑費(最終手段)

ぶっちゃけ、どっちでも税務署に怒られない

消耗品費と雑費の境界は曖昧です。ボールペンを雑費にしたからといって、即アウトではありません。 大事なのは「一貫性」。 「ボールペンは消耗品費」と決めたら、ずっとそうする。毎年変えるのが一番マズい。

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まとめ:雑費と消耗品費の使い分け

  • 消耗品費:事業で使う「モノ」(文房具、PC周辺機器など)
  • 雑費:どの科目にも当てはまらない少額・臨時的な経費(最終手段)
  • 雑費は経費全体の5〜10%以下に抑える
  • 迷ったら消耗品費など具体的な科目を優先
  • 一番大事なのは「一貫性」。毎年同じルールで仕分ける

勘定科目の分類は、正解が1つではないことも多いです。 「これは絶対に消耗品費じゃないとダメ」というケースは意外と少ない。 一度ルールを決めてしまえば、あとは機械的に処理できます。 どうしても判断に迷う場合は、税理士に相談するのが確実です。確定申告の期限までに余裕を持って準備を進めましょう。

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